年間死亡者数が160万人超の大相続時代を迎えており、およそ1割の人が相続税を申告しており、相続は一部の富裕層に限らない普通の家庭の問題となりました。今年に入ってからも関連本が続々と発売されており、関心の高さが伺えます。今回は、最近出版された相続の本について紹介していけたらと思います。
難しいテーマを楽しみながら学びたいという人にお薦めなのが、相続小説『「実家の相続」がまとまらない』(25年2月青春社出版)である。物語は、商店街で和菓子屋を営む父が急死したところから始まる。相続人は3人の子供たち。話し合いは平行線どころか大げんかへと発展していく。各章の終わりでは、相続の基本から揉めた時の気持ちの収め方まで載せている。
次は、『相続のめんどうくさいが全部なくなる本』(25年3月ダイヤモンド社)である。相続専門税理士、元国税専門官、相続の素人の3人による対話形式で話が進む。相続は準備が10割であり、いざ亡くなってからスタートしたのでは遅いと強調する。知れば知るほど準備の大変さにため息がでるが、先送りすればもっと面倒なことになるという気持ちになる。
最後に『就活の落とし穴』(25年1月日経BP)によれば、実際に遺言を作りにあたって幾つもの落とし穴がある。相続は認知症など介護の問題ともつながってくる。この本では相続に限らず医療や介護と幅広いテーマを扱っており、親の介護や最期を看取った経験のある人ならどれでも共感する内容である。
以上3冊を紹介してきたが、「相続」を「争続」にしないように遺言など、事前の準備が円満な相続につながるのだろう。時間がある時、一読してみたらと思います。
(参考 日経新聞 令和7年7月26日)
大相続時代(年間死亡数160万人超)
