食べログ 年間予約1億人

カカクコムの飲食店予約サービス「食べログ」が開始から20年を迎えた。店舗の評価制度やインバウンド(訪日外国人)の取り込みなどを強みに、2025年3月期の年間予約人数は初めて1億人を突破するなど成長が続く。一方、SNSや米グーグルの「グーグルマップ」経由の予約など競合も台頭している。

食べログは05年3月にサービスを始めた。ユーザーが口コミや点数などで店舗を評価し、おすすめの店が可視化されるという手法が人気の原動力となった。25年3月期の飲食店の掲載数は前の期比2%増の87万店舗に増えた。ぐるなびの「楽天ぐるなび」など他の飲食店予約サイトを上回り、国内最大級だった。食べログ事業の売上収益は20%増の334億円で、ネット予約による手数料収入が5割を占めた。食べログは予約人数に応じて、飲食店からディナーだと1人あたり200円、ランチだと100円の予約手数料を取る。ネット予約人数は30%増の1億600万人だった。ネットで予約できる店舗を営業努力で増やしたほか、インバウンド需要も取り込んだ。24年から英語や中国語などの多言語版を始めたほか、中国人客の利用者が多いSNS「微信(ウィーチャット)」のアプリからも利用できるようにした。

予約事業に次ぐ柱が、飲食店向けの有料サービスだ。検索した際に上位に表示されるなどの「飲食店広告」の加入飲食店数は約5万6000件となった。特定の曜日や時間帯で優先表示するほか、効果分析などの専用サポートを受けられる。

同サービスを巡ってはネットなどで疑問視する声もある。「有料版に加入していない店舗は評価が人気店の目安である3.5点を超えず、不公平だ」といった内容だ。これに対し、食べログ事業の最高責任者の鴻池上級執行役員は「100%ない」と否定する。評価のアルゴリズムは意図的な投稿による不正行為を招きかねず、非開示という。ただユーザーの各評価を単純平均したものではなく、ユーザーごとに影響度を設定して算出していると説明する。

一方で、評価の基準がブラックボックスだとの批判は根強い。20年には焼肉・韓国料理チェーン店の運営会社が、食べログがアルゴリズムを変更したことで評価が下がり、被害を受けたとして訴訟を起こした。東京高等裁判所は24年に訴えを棄却したが、食べログの評価への信頼性が揺らいだことは否めない。

競合サービスも台頭している。「インスタグラム」や「TikTok(ティックトック)」などのSNSによる店探しも一般化してきた。動画や写真などで料理や店舗の雰囲気を、より詳細に確認することができる。食べログの鴻池氏は「SNSを見た後に食べログで店の評価を確認し、そこで予約するという動きも出ている」と話す。あくまで競合ではなく、共存できるとの立場だ。

ただグーグルマップでは店舗の口コミやスコア、営業時間を手軽に確認するだけでなく、予約も可能だ。予約ボタンを押すと、食べログ以外の予約サイトも出てくる。UBS証券の風早シニアアナリストは「ユーザーの分散も懸念され、食べログにとって中長期ではリスクになり得る」と指摘する。最大手の地位を固めるため、利便性を高めていく必要がある。

最近の食事場所の検索については、若者についてはSNSが多い印象である。筆者は50歳手前であるが、ネット上での検索により、調べることが多い。福島に住んでるが、出張で、埼玉に行った時に友人に会うこととなり、ネットにより宴会できるお店を検索し、良さそうと思ったところを予約した。3回程度、予約したが、感じるのは、写真の感じと出てくる料理に差があるということだ。量もたくさん出て来そうなメニューなのに、実際は量は少なく、お店だけでお腹が満たされることなかった。私個人での結論だが、ネットでの予約はしないほうがいいと感じた。現地を歩いて、良さそうなお店に入ったほうがいいという結論となった。これから宴会シーズンとなるが、やはりいくお店は行きつけが一番ではなかろうかと思う。楽しい時間を提供してくれるお店はとても貴重だということを再確認できた。

(参考 日経新聞 令和7年9月26日より)